誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第7章 とっておきの風邪薬
「はっくしゅんっっ!」
授業中、平次は大きな音を立ててくしゃみをした。
「大丈夫か。服部。昼休み、念のため保健室に行きなさい」
担任が黒板に文字を書きながら言った。
「へーい」
平次は鼻をすすって赤い顔をして答えた。
昼休み、平次は担任に言われたとおり保健室に行った。すると保健室の先生が熱をはかれと体温計を持ってきた。
ピピピピ-
体温計を見ると〖37、7〗と微熱があった。
「どうする?このまま保健室で寝とく?それとも家、帰る?」
先生は体温計をケースにしまいながら平次に尋ねた。
「家、帰るわ」
「分かった。じゃあ、今からお家の人に連絡するね」
「いや。家にはオトンとオカン仕事でいーひんし、朝にしか帰ってこんゆーてたから電話しても意味ないで」
「え。じゃあ、どうする?」
「一人で帰るわ」
そう言って平次は荷物を持ってコートを着ると学校を出て家に帰って行った。下校の途中、平次はどんどん身体が熱くなっていくのがわかった。
(うわ…。なんか身体がさっきよりしんどなってきよった。保健室で寝てた方が良かったかもなぁ…)
そうは思ったものの保健室で寝ていると、同じ部員の人に見つかってしまったら色々と面倒くさいことになるので家に帰ることにしたのだ。
家に着くと真っ先に自分の部屋へ入りベットの上に平次は横たわった。身体全身が熱く視界がぼやけ始める。
(あ…アカン。しんどすぎるわ…)
そう思うとだんだん気が遠くなりそのまま眠ってしまった。