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Dye D? <番外編 丸山>

第8章 別れから再会



亮ちゃんが連れて来た猫は年をとり、最近では僕の膝で寝てばっかりだ。

僕は、この屋敷で猫と過ごしていた。

彼らの事は、コウモリたちから聞いていた。


彼らがずっと仲良しで、いつも一緒な事も

僕の姿ぐらいの青年になった事も知っている。

一人の人が恋をし、恋人が出来た事も


僕はいつも、彼らの事を思っていた。

彼らが遊んだ庭を見ながら思っていた。


僕の幸せだった時を、懐かしんでいた....



そんなある日の夜に、誰か入って来る気配を感じた。

僕は急いで庭を覗くと、青年たちが古びた門を開けて入って来ている。

門の鍵は長年の雨風にさらされて壊れていたようだ。


僕は月明かりに照らされた、青年を見てすぐに分かった。

彼らだった、幼い頃の面影を残して彼らはまた、この屋敷にきたようだ....



安田「おじゃましまぁす....」

安田が怖々、扉を開けた。

錦戸「ヤス、なんや?怖いん」

錦戸がニヤニヤしながら茶化す

村上「早よ入れや、後ろつかえてるし!」

村上はイライラしながら、押す!

渋田「しかし想像以上やなぁ、この屋敷..」


彼らは、広いロビーに立っていた。

大倉「....ここは」

横山「なんか、人がいる気配するな?」


錦戸「....」


錦戸は何か胸に引っ掛かりを感じていた。


村上「亮、どなんしたんや?」

錦戸の顔をみながら、村上は聞いた

錦戸「なんか、俺...ここ知ってるかも...」

大倉「亮ちゃん、俺もやねん」

二人は顔を見合わせた。

渋谷「なんや、二人で来たんか?」


その時だった、錦戸が足に何かを感じ叫んだ!

錦戸「ぎゃぁぁぁ!!!!!」

みんなは驚いたが、足下にいる猫に気が付き笑った。

猫は、嬉しそうに錦戸に鳴き声をあげた。

錦戸は不思議な顔で猫を見つめた。


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