第43章 シャルナーク✴︎ホワイトデー企画
どのくらいそのままでいただろう
ふと時計を見ると針が23時を指していた
『・・・どこ行ってたの』
正面を向き不機嫌さ含ませた声で問いかけると
ばつが悪そうな顔をして視線をそらす
「いやー、今日ってホワイトデーでしょ?何上げようか迷っててきが付いたら夜でさ。ほんとにあせったよ、ははは」
『あ、そういえば今日だったね。ホワイトデー』
「え!忘れてたの!?」
『、う、うん。』
目を見開いて驚く私たち
驚いている理由はそれぞれ違うが
「あー、まぁ、いっか。それよりハイ。お返し」
『ありがと』
渡された縦長の白い箱を机に置き再び抱きしめる
『ねぇ、もうちょっとだけこのままでいたい』
「いいよ。」
小さなカードがどこからか入ってきた風に揺られ裏を向く
[It's being loved forever.]
書かれた言葉は飽きるほど聞いているのだけど
H27.3.14