第43章 シャルナーク✴︎ホワイトデー企画
『あれ?シャル知らない?』
3月14日午後8時
「私は知らないよ」
『んー、そっか』
なぜか朝から彼の姿が見えない
リビングにいたマチに聞いたものの彼の居所はつかめない
『帰ってきたら私が呼んでたって言っといて』
「あぁ、わかったよ」
大きくため息をつき自室のソファーに深く腰掛ける
一体、どこに行ったのか。。。。
いつまでも考えていても仕方がないため近場にあった本を手にとり読み始める
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「。起きて」
『ん、、シャル?』
いつの間に寝ていたのだろう
私はあれだけ探していた彼に起こされ目が覚めた
今までどこに行ってたの?
何をしてたの?
なんで連絡くれなかったの?
様々な疑問が次々と浮かんできて中々言葉として出てこない
「わわ、ごめん。泣かせたかったわけじゃないんだけど・・」
頬をいくつもの涙が伝う
そんな私を困ったなとつぶやき抱きしめる
彼も私も盗賊なのだ
そのためいつ死んでも仕方がない
『死んだかと・・死んだかと思った・・・』
「うん、ごめん。ほんとにごめん。」
ゆっくりと頭をなでる手は優しくて暖かくて彼が生きていることを証明してる
*続きます*