第42章 クロロ=ルシルフル✴︎ホワイトデー企画
「俺が盗ってきてやろうか?」
『遠慮しとく』
見つかって大騒動になるのは避けたい
まぁ、見つかることはないだろうけどね
いつものココアを買い家に帰るまでそんなに時間はかからなかった
家に着くまでに彼が数人の男を睨みつけていたのはまた別の話
『はい、ココア。』
「あぁ」
短く返事をしていれたてのココアを飲む
熱すぎたのか少し眉を寄せる
『いれたてなのに熱いに決まってるでしょ』
「熱かったわけじゃない」
『ふーん、そう。』
強がる彼はカップをテーブルに置き私の肩に腕を伸ばす
そのまま引き寄せられ彼の胸の中に収まる
「来年は体にチョコでも塗ってくれると嬉しいんだがな」
『絶対にやだ』
眠い目をこすりクロロの背に腕を回す
H27.3.14