第17章 クロロ=ルシルフル✴︎バレンタイン企画
彼の驚いて少し目を見開く姿は珍しいな、なんて呑気なことを思っていたら
口が開かれチョコが指ごと食べられそうになる
『っ!クロロ!!』
「ん。なんだ、お前の指ごと味わうつもりだったんだかな………」
『なっ!?』
反射的に手を引き食べられるのは回避できたがその後の言葉だ。
”指ごと味わう”
何てことをこの人はさらっと言うのだろう
「ふむ、、、甘いな。」
『そりゃ、チョコだしね』
熱くなる頬に手を当て冷ます
こんなことになった元凶のチョコを軽く睨む
お前さえいなければ私はこんなに熱くならなくて済んだのに。。。
ココアが残ってたのだろう
ソファーまでもどり一息に飲み干したクロロは私の目を見て
「まぁ、お楽しみはまた今度にとっておくとしよう」
なんて、色っぽい笑みで言われたものだから再び私の頬は熱くなる
机の上のチョコをつまみ口に入れる
チョコは先ほどと変わらず甘く口でドロドロに溶け、消えていく
H27.2.13