第16章 キルア=ゾルディック✴︎バレンタイン企画
「なぁ『はい!!』うわ!?」
まさか、あのキルアに姫抱きされるとは思ってもいなかったため頬が熱くなる
そんな姿を見られたくなくて思いっきりチョコを袋ごと投げつけた
やはり流石暗殺者だ
いきなり投げたチョコもあっさり受け止めた
「……これって、、、」
『チョコ。今日はバレンタインデーでしょ』
「まじかよ!」
あぁ、折角時間をかけてラッピングしたのにそんなに雑に開けて欲しくなかったな。。。
うぉーー!と歓喜の声をあげるキルア
本当に可愛いなと思う
「!ありがとな!」
『どういたしまして。ホワイトデー待ってるからね』
力強く抱きしめてきたキルアの背に手を回す
あぁ、暖かい
私が1番好きな暖かさ。
熱すぎず寒すぎず
愛されていると実感する。。
「なぁ、。」
『ん?なに?』
ぬくもりに酔っていたのかキルアの声の変化に気づかなかった
それほどにこの暖かさは素晴らしいのだ
「俺、家出するんだ」
『え?』
”家出”
このゾルディック家から出る
そんなこと可能なのか?
イルミやシルバ、ゼノがいるこのゾルディック家から………
『、、、かなり不可能に近いよ』
「それでもやる。そしたら、を迎えに行く。。。。俺とついてきてくれ」
『…………うん。どこまでもついてくよ』
「そっか、ありがとな」
『ううん、絶対迎えに来てよね』
”あぁ、必ず”
このぬくもりにずっと浸ってられるなら。
君の愛を受けられるなら。
いつまでも君についていく
H27.2.13