第11章 探検(序章)
ドイツ「そうだったのか;」
ロシア「でも、何でそんな順番になるの?」
ケイト「風は道具一つ所か、その身一つで出せるだろ?
息とか、走るだけでもね。
火は道具同士をこすり合わせるだけで生み出せる。
熱なら、いつも出てる。
水は道具を使っても、なかなか生み出せない。
汗として出ることもあるだろ?
雷も道具を使っても、自然ほどの威力は出せない。
だが、神経の伝達で電気信号が使われる。
光の方は目でしか感じ取れず、道具を使わないと生み出せない。
っていうわけ」
イギリス「なるほどな…」
フランス「納得」
アメリカ「だけど、なんでケイトの父親の神器の中で?」
ケイト「それは…私が力を使い切って、一度死んだから。
それで空間を越えて来たらしいんだけど…私を生き返らせるのと引き換えに両親が死んで;
父上の神器は、地下の遺跡にあって…水の神器なんだ。
外見は水そのもので、
私たち『擬人化した国』以外を立ち入らせないんだ」
中国「何であるか?」
ケイト「…解らない;でも、近々答えが解る気がする」
日本「そういえば、立ち入るのは五年ぶりになりますね;
誰かが荒らしてなければいいんですが;」
アメリカ「きっと大丈夫さ!バリアが張ってるんだからな!^^」
イギリス「お前が張ったわけじゃないだろうが…;」
フランス「ま、それよりも楽しもうぜ」
ケイト「もうすぐらしいんだけどなぁ;」
日本「ケイトさんの母君も、予知夢を見るらしいですからね」
ケイト「うん^^…もしかして…いや、んなわけはないか」
そう小声で呟くケイトさんの顔は、とても険しいものでした。