第8章 出会い(イタリア・ドイツ編)
日本「…奴隷船では、存在してはいけない存在なのだと刷り込まれて、暴行を受け続け…
その前までは、日本国民たちから
周りと同じぐらい早く成長しないことで、
気味悪がられる上に差別を受けて石を投げつけられたり、
隔壁や孤立など…ひどい目に遭っていたそうですね。
味方も、話せる相手も、誰も居ずに…」
ケイト「何で…どうして;ちゃんと解らないようにっ;」
日本「…解らないとでも?」
ケイト「だって;ずっと…
頑張って仕事してる日本の邪魔にならないように
ずっと、堪え続けてきたのに;
一生懸命、そんな様子も見せないように…ずっと!!;」
日本「死にたい…そう、呟いていましたね」
ケイト「!!」
日本「聞こえていたんですよ、あなたの独り言が。
黙っていて…知らぬふりをして、本当にすみません(お辞儀」
ケイト「いいよ;気にしないで^^;」
日本「そうはいきません!」
ケイト「日本…?」
拳を握りながら震える私を、
ケイトさんは不思議そうに見つめていました。
日本「私は…あなたのことが好きなんです。本当に、大切なんです!
これはあなたがさらわれて、骨身にこたえる以上に解ったことなんです!
それを…気にするなと言われて、気にしないなどということは…
断じて出来ません!!(ぼろぼろ」
私は、みっともなくも…
次々両目から溢れ出る涙を、止めることが出来ませんでした;
ケイト「日本…(苦し気」
日本「ケイトさん、あなたは何も悪いことをしていません。
だから…自信を持って下さい。そして、このことだけは忘れないで下さい。
例え、誰がケイトさんの敵にまわろうとも…
私は、いつでもケイトさんの味方です。
私が必ず、護り抜きます」
そう幼いケイトさんの手を取りながら
私は誓いました。
絶対に…何があっても、護り抜くと…
ケイト「じゃあ、私も約束。
私が絶対、日本を護り抜く。
それと…
私も、日本のことが大好きだよ^^
だから…ずっと、一緒にいたい(微笑」
そう嬉しそうに
その手を握り返しながら微笑むケイトさんに
日本「…はい(頷き&微笑)では、約束です。
ずっと、共にいましょう^^」
ケイト「頷)うん!^^
ずっと…一緒だよ^^」
日本「頷)ええ^^」
私も、その手を握り返しながら
「永久の約束」を、互いに結び合いました。