第50章 最終章
~全の章(伝えたいこと)~
争いの果ての惨状…
それは、言葉では言い表せないほど「苛烈を極めていた」。
…信じているもののために戦う。
しかし…
その行きつく先は、どこになるのか?
…
それは、遠い「平和とは真逆の場所」。
その現実になって、やっと気付く。
…
大切なのは…
本当に護るべきものとは…
果たして何なのか?
…
それに気付き、先を考え、
自分なりの生き方を見つけて、生きていく。
それは、
当たり前のようで、当たり前ではない。
…
争いとは、何から生まれる?
自分の信じるものを貫くため?
自分の大切な人達を護り抜くため?
未来のため?
国のため?
…
争い続けて、
その果てに何が残るのか、
考えたことがありますか?
戦うことに夢中になるあまり、
「本当に大切なもの」を見失ってはいませんか?
…
「本当に大切なもの」とは、
自分から気付いてこそ意味のあるものです。
…
今までに築き上げてきた思い出…
家族…
親友…
動物…
植物…
食べ物が無くては生きていけないという現実…
それらの、
全てのもととなっている掛け替えのない命。
命とは、誰かから与えられるもの。
ましてや、自然に出てくるものなどではない。
日々の営み、
様々な感情、
色んなものから成り立って…
ようやく、一つの命が生み出されていく。
一人という存在が、作り上げられていく…