第50章 最終章
数か月後…
ケイト「はぁ~あ。
一体…何だって、こうなったんだっけ?;」
日本「さあ;
何とも言えませんね…;」
そんな視線の中
堂々と、神殿の前で叫ぶ子供が一人…
それは…
「我が名はヴァインリッヒ!!
いずれ、この国の王になる者だ!!!
皆の者…かかってこぉ~い!!!!」
↑
要するに、修業につき合え
ケイト「…何で、エヴァン爺ちゃんそっくりの風貌に
私と日本の性格が両方共混ざっちゃったんだか;(汗」
日本「…ええ;
ですがまあ…元気そうで何よりですね^^」
ケイト「そうだね…
元気に育てよ、バカ息子(微笑」
日本「そういえば…
時を同じくして
アンヌさんの所も、子が生まれたそうですよ。
娘さんが一人だとか」
ケイト「へぇ。
こっちは息子だから…
もしかすると…?」
日本「さあ?
しかし…
本当に、生まれてから3か月で立って歩いたり
お腹の中に5ヶ月いてから産まれるんですね;」
ケイト「うん。
外の普通の人より、2倍ほど子供の成長が早いんだ。
アンヌの娘は、生後1か月だからね」
日本「繋ぎ、紡ぐよう導かなければいけませんね」
ケイト「そうだね…
今度は、ヴァインリッヒが
この国の未来を…後を引き継ぐ番だからね」
日本「それまで…
私たちで育てましょう。
先々代も、先代も…
遥か昔から、何万年にわたり受け継がれてきた想いを…」
ケイト「ああ…」
そう言いながら
見下ろすと、その先には…
ヴァインリッヒ「いくぞ!ドラゴ!^^
俺が、皆を護り抜くんだーっ!!(拳振り上げる」
微笑みと共に
自らの神獣、ドラゴと共に
修業へと走り出すヴァインリッヒ…
光と共に…
未来を、遠き昔の全てを紡ぐ者として…
ケイトと日本…
先代たちの教え通り
自分らしく
なおかつ、間違ったことをしないようにする。
一人の子供…
それが、遠い未来を大きく変えることになる。
今までが
その積み重ねだったように…
一つの物語は終わり
次世代へ受け継がれていく…
この星が終わるまで…
この世界が終わるまで…
遠い遠い時が…
再び今、紡がれようとしていたのだった…