第41章 3月13日
ばしぃん!!!
凄まじい勢いのまま
アンヌを、光と共に蹴飛ばしながら現れたのは…
日本「ケイトさん!!大丈夫ですか!!??」
ケイト「あ…うっ(汗」
苦しそうにあえぐケイトに対し
瞬時に
空間ごと無効化させる超高密度の光で消しながら
力なく倒れ込むケイトを優しく受け止め
日本さんは、そっと横たえました…
ケイト「にほ…ん…
わたし…ちか、ら…みうごき」
日本「大丈夫です。
言いたいことは伝わっていますから…
安心して、休んでいて下さい(微笑」
ケイト「う…(かくっ」
力尽きて、頭さえもあげれなくなったケイトに対し
日本「後は…私が!(きっ」
闇と化したものを睨む日本。
アンヌ「どけ。
折角、俺が強くなるために捧げてくれている道具が
死んでしまうだろう?それよりも先に力を奪わせろ(睨」
日本「あなたは…
本当に、ケイトさんに惚れていたんですか?
だとしたら、ふられて当然ですね。
惚れた女性を傷付け、痛めつけ
あなたを傷付けたくないがために
必死に、ずっと耐え続けるそれを見て…
あなたは…何とも、思わないんですか?(怒り震え」
アンヌ「ふっ。たかが一つの命だ」
日本「拳を握る)…確かに、一つの命です。
ですが…
それは、何よりも尊く
何よりも愛おしい、清純なものです!(怒り睨み」
アンヌ「とっととどけ。邪魔だ。
腐った老いぼれ風情が…今更出てきてグダグダ説教か?
いいだろう。先にお前を片付けてやる」
日本「確かに…私は、老いぼれです。
あなたに比べれば…
劣る所は、あるかもしれません!
ですが…
ケイトさんに惚れた者として…!!
たった一人の女性を、想う人として!!!
この想いだけは!!!!
あなたのような人に、負けるつもりは
微塵もありません!!!!!(ぶあっ」
一つの想いと共に叫ばれた言葉…
それと共に
凄まじい勢いと共に放たれる『聖気』…
ケイト「日本…」
日本さんの放つそれは…
『神の力』を持つことを許された証…
神化鳴動を
神法も神器も神獣も表にも出さず発動させた。
それは…
誰にも譲れぬ『愛』、『想い』の証でした。