第37章 悪夢
夢の中…
そうは解ってはいるが…
やけにリアルに感じる…
私は今、どこを歩いてるんだろう?
?…光?
行ってみるか…
眩しい!;
?
小さい頃の、私?
ケイト「ぜぇぜぇ
もう一回…でやぁーっ!!」
どっごぉーん!!!!
懐かしいなぁ。
小さい時、
何度も何度も…
出来るようになるまで、必死にやり続けていたっけ(微笑)
あれ?
何で私…11歳の姿になってるんだ?
!
ここは…
遺跡?…私が、別空間になるよう作った(青ざめ震え)…
間違いない…誰もいないように…
はっ!誰も…?
(顔を上げる)
ケイト「父上!!母上!!」
遺跡内に響く声、
しかし…
ケイト「誰も、いない!?(ゾクッ))
父上!!!母上!!!
コトフ!!!チャールズ!!!アンヌ!!!
キャサリン!!!ヴェンサム!!!
皆、どこだよ(震え)…
どうして…震えが…止まらない…(涙目&震え」
暗い遺跡の中…
今ある遺跡とは大違いなもの…
その中で、自分だけが倒れていた…
ここで、父上と母上の死を知った…
ここで…初めて、孤独を知った…
ケイト「っ!!
父上!!!母上!!!
エヴァン爺ちゃん!!!オリヴァ婆ちゃん!!!」
必死に叫ぶ声
走れど走れど
その姿は、
いつの間にか、目が覚めた時と同じ三歳の姿に。
何度も叫びながら、扉を開ける。
何度も
何度も
何度も…
ケイト「はっ…はっ;…はあっ;
…私が、いたから?
私が、あぁしたから?
やだよ…;
こんなの、望んでない…;(どさっ)
こんな未来のために、私は…
全てを懸けたんじゃない…;(ぽろぽろ」
疲れた両足でひざまずき
両手で地面を掴むように拳を握りながら…
涙がぼろぼろと零れ落ちていくのを感じた…
しかし…
それでも…
暗闇の中…
誰の声も、聞こえることはなかった。