第29章 1月4日
その頃
アメリカさんが、ケイトさんへ謝ることを決意した頃
ケイトさんは一人、島の中央にある山の山頂にいました。
ケイト「
一人じゃ抱えきれず立ち向かえない闇を
分かち合い
寄り添い合い
支え合い
共に
どこまでも乗り越えていく
生きていく限り
つきまとい続ける闇に
負けないように…
悪に、飲み込めさせないために…
皆を、本当の意味で護り抜くために…
あるがままに…
ありたいように、いられること…
それこそが、人としての最高の恵み…
何よりの、幸せなんだよ…
それが、人としてあるべき姿だと…
今も昔も
その信念は変わらない
誰であろうが
どんな行動をとられようが
それには
理由がある
経緯がある
各々にしか解らない想いがある
だからこそ…
一つの結果だけで
人を決めつけてはいけない
それだけで、人はできてはいないから…
すべてひっくるめて
人だから…(遠い目」
伝説の島
山の頂上で
一番太古の遺産…
『想い』を込め
天へ解き放つ…
少しでも人が救われ
幸せに恵まれるように…
苦しむ人が減るように…
願いを込めながら…
それに共感するかのように…
ご神木も、『光』という名の想いを解き放ちながら
ケイトさんへ寄り添うかのように
ケイトさんの周りに、キラキラとまとわりつき続けていました…