第26章 新年会
ちなみに、
そのペガサスはイギリスさんの神獣で
名を『ライトニングペガサス』と言いました。
イギリス「よぉ~し。いい子だ^^
どうだ?アメリカ!完璧なワゴン車だろ!^^」
アメリカ「ん~。だけど…
何で、皆寝ちゃってるんだい?;」
イギリス「ん?…そりゃあ;
疲れたんじゃないのか?色々と」
アメリカ「ふあぁ~。
俺もなんだか眠いから…あとよろしく。くー」
イギリス「って、お前も寝るのかよ!!;
…ったく(溜息)…しょうがねぇなぁ…」
そう言いながら
信号が赤の間に、ケイトさんに毛布を掛けるイギリスさん…
ケイト「ん…(もぞ)…むにゃ…日本~^^」
そう言いながら左にいる日本へもたれかかるケイトさんに…
イギリス「微笑)ケイト…
いっつもいっつも…バカみたいに、日本といたいって…
付きまとい続けていたよな…俺よりも、日本が好きって…
それでも、お前は…俺のことを大事に想ってくれたよな…
エイプリルフールで簡単にだまされて…
それで必死になって…飛行機だとかも使わず
ただひたすらに走り続けて…それ以外でも助けてきて…
人には、感傷に浸る間さえ与えねぇくせに…
自分の方が、もっと痛いくせに…全く話さねぇで…
海賊船に引き取られるまで
奴隷船にさらった奴らに、ばせいをあびされ続けたり…
傷付けられ続けたり…
腸を引きずり出されて、殺されかけたり…
人を信じられなくなったって…おかしくねぇはずなのに…
それでも、お前は…笑顔で、信じる方を選んだ…
その傷を見せようともせずに…
人の方の傷は、必死に治そうとするくせによ…
人の幸せばかり望んで、人の不幸を嫌がるようなバカ…
それでいながら、
どんな目に遭わされても、
それごと相手を受け入れて、優しく接しやがる…
そんなバカだから、俺は…
今まで見てきた様々な人の中で…
お前に、惚れたんだ…
今まで苦しみ続けてきた分…
今まで背負ってきた重荷よりも…何よりも…
幸せになれよ…ケイト(微笑」
ポツリポツリと、想いを込めながら言い
ケイトの頭を撫でるイギリスさんの目には…
うっすらと、涙の膜が張っていました。
ぷー!!!!
青になっても止まってたせいで
後ろからクラクションを鳴らされ
慌てて発進させるイギリスさん…
その目には…
『幸せを願う愛』がありました。