第14章 復活
それに対し、光以上の速度で戦っていたが故か
その皆の反応は、遅かった。
ひゅんっ(ケイトが、皆の前に一瞬で移動)
ケイト「奥義!
聖華・逆鱗演武(せいか・げきりんえんぶ)ーっ!!」
剣と共に全身を光で纏いながら、
光以上の速度で聖なる力を推進力に変え、
全ての自然現象を空間ごと切り刻んだ。
だが…
『ふっ…甘いな』
どっごぉん!!
ケイト「うあっ;」
その直後、
邪神の一部は切り裂かれながらも
ケイトの首を握り、壁へ押し付けた。
『ぐっ…よくも、これだけの力を…
千年の間、我は邪神から自らの一部として
再びこの世に来ることが出来るようにするため
神の王の目に映らないよう、巧妙に送り込まれたというのに』
ケイト「ふっ…要するに…
邪神の小さなかけらを、この世界に送り
この世界に巣食う闇を糧にして復活を待っていた。
ということなんだろ?」
『ああ。ずっと…この時を待っていた。
…お前の闇も、利用できる時を』
ケイト「…その割には、できてないだろ?
ぐいっ(邪神が持ち上げる)
ぐ;」
『お前の闇は、底なしだ。
今まで人にされ続けてきたひどい目に対し
お前は、愛する人に愛されることで救われてきた。
国民以外に…やっとできた、『絆』というものでな。
ケイト「それが、どーした?」
その『想い』に生かされた存在というわけだ。
だったら、こいつらを殺せば…お前は闇に落ちる。そうだろ?』
その言葉に、ケイトは目を見開いた。
ケイト「まさか!!!!
やめろおーっ!!!!!!」