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おにとゆうだち
第1章 友達
彼はクラスぐるみで騙されているんじゃないか、
と思っていたようだった。
とはいえ、こちらも見えるものは見えるのだから仕方がない。
どうやって信じてもらえばいいのか分からずに、
ああでもない、こうでもないと、知りえる言葉の限りを尽くし、おまけに身振り手振りもつけて、
私は行列の様子を語った。
特に、最後の蝶の一群は、熱を込めすぎてほとんど擬音語や擬態語だった。
結局、十分の一も伝わらなかったと思う。
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