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おにとゆうだち

第1章 友達



鬼を見るときは、傘をさせない。

 結果として、雨宿りをしながら眺めることになるから、近寄ることはできなかったが、
 それでも見ていて楽しかった。
 どんな鬼を見たのか宿題の絵日記に書いて、夏休みが明けると披露し合うのは、
 もはや我が小学校の恒例行事となっていた。
 
 転校生に話を振ったが、彼は鬼なんぞには会わなかった、と言い切った。
 嘘だ、と教室がざわめいた。
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