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おにとゆうだち
第2章 夕立
「でも、遠くにいきたくてここに来た」
彼はそう零した。
塾の夏のテストのこと。勉強について親がうるさいこと。
友達付き合いをしている暇がない事。というか、親が友達と自分を引きはがしていたこと。
「俺もちょっと、疲れてたんだ」
彼の弱音は、初めて聞いた。
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