第16章 彼
「あの....」
私は、ドキドキしながら声をかけた
渋谷「後悔せん?」
「えっ?」
渋谷「それで、後悔せんの?」
後悔かぁ....
何の後悔なんだろ?
渋谷「男が一度決めた事をやり直すんは、
めちゃくちゃ勇気がいるし...
プライドよりお前を選んだって事ちゃうん?」
それ、どう言う事ですか?
彼氏に戻れって事ですか?
私は、貴方を愛するのはダメなんですか?
「....でも、私は...」
渋谷「アカン..」
「えっ?」
驚いてる私に、渋谷さんは優しく言った。
渋谷「分かってるやろ?アカンねんで...」
私の目から涙が溢れた。
渋谷さん、
それは私の気持ちには答えられないって事ですか?
別に彼女ってなんて望んでいません...
それでも、アカンのですか?
こんなに、私の心を奪って...
アカンって...
やっぱり、渋谷さんは意地悪ですよ...