第6章 復讐。
"バンッ!!!!"
大きな音と共に沢山の人が部屋になだれ込んでくる。
「警察だ!!!!葉月哲夫!!!女子高生連続失踪事件の犯人として逮捕する!!!!」
彰人がそう言いながら父に銃を構えている。
そこからはよく覚えていないけど、
父は逮捕されて、琴乃は保護された。
ただただ呆然とするしかなくて、
気がつけば3日以上立っていた。
今は彰人の家に保護されている。
「ねぇ、彰人は何者なの…?」
「…葉月彰人。君の従兄弟にあたるかな。」
「警察だったの?」
「そうだね。ずっとこの事件を追っていた。すると自分の叔父に行き着いてね。叔父が君を狙っている事に気がついたのさ。だから君に近づいた。」
「あの話は…?」
「あぁ、あの話しは本当さ。でも、葉月翔は死んでいなかった。彼は生きているよ。僕はその息子さ。自分でも驚くぐらい父にそっくりでね。君のお母さんもあんなに驚くとは思わなかったよ。」
「私はこれからどうすればいいの…?」
「大丈夫さ。君には僕がいるよ…?」
抱きしめると琴乃は嬉しそうに
しがみついてきた。
後ろに隠していたナイフで
琴乃の背中を何度も何度も切りつけた。
生臭い臭いと赤黒い液体があたりに広がる。