第3章 秘密。
ただひたすら走ってどこかの公園へと辿り着いた。
その公園のブランコに腰掛けると、
頭を落ち着かせるために何度も深呼吸をした。
携帯電話を見つめると、
優斗からの着信がいくつか入っていた。
でも、掛けなおす気分にはならなかった。
何故優斗と母が…?
優斗の入ってるサークルってなんなの?
母はどうして…
私を恨んでいるの…?
頭を巡るのはそればかりだった。
すべてがわからなかった。
どうしてそうなったのか。
幸せだったはずなのに…
どうして…?
ブランコに揺られながら頭を抱えていると、
琴乃の方へ近づく足音がした。