第8章 NOTE*水戸部*
「ねぇ、凛くん。どうしてプロポーズの時にシュークリームだったの?」
結婚式の準備中、私はふと気になって尋ねてみた。
そうすると、凛くんは部屋から1冊のノートを持ってきて私に見せた。
「…あ!高校生の時のやつ…。私この時から凛くんのシュークリーム好きだったんだね!」
どうやってプロポーズしようか考えている時に、手元にある交換日記を読み返していて思い付いたらしい。
数えきれないほどのノートは私たちの軌跡。
そしてこれからの未来も綴っていくことになるんだろうな。
「さて!結婚式の余興、小金井くんにお願いしよっか!」
二人で微笑みながら穏やかな時間が過ぎていく。