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黒子のバスケ*Short Stories

第50章 ボーイズトーク*青峰*火神*高尾


<青峰>

一試合終え、青峰・火神・高尾のチーム青は次の試合までの時間で一息つくことにした。

「あー…疲れた。おい、名前!飲み物取ってくれ。」

青峰は少し離れたところでドリンクの準備をしている彼女に声をかけた。

「はいはい。言われなくても持っていくって。人使いが荒いんだから…。」

名前は青峰にドリンクを差し出し、一緒に休んでいた火神と高尾にもどうぞ、とドリンクを手渡した。

「うるせぇよ。…サンキュな。」

青峰は彼女の頭をぽんぽんと触れると、たちまち名前は頬を緩め朗らかな笑みを浮かべた。

そんな二人の様子を見ていた高尾はいち早く何かに気付き、問い掛けた。

「なぁなぁ、名前ちゃん?って桐皇のマネージャーっしょ?二人付き合ってんの?」

「あぁ。そうだけど。…てか、人の彼女軽々しく名前で呼ぶな。」

あたかも当然のように答える青峰に、火神は目を見開いて驚いた。

「なっ……!お前桃井と付き合ってんじゃなかったのか!?」

「さつきはただの幼なじみだっつーの。あいつがテツのこと好きなのお前も知ってんだろ。」

そんな二人をよそに、高尾は名前にあっさりと聞きにくい質問をした。

「あのさー、名前ちゃんは青峰のどこが好きなの?」

「えっ!?うーん…、俺様だし恐そうに見えるけど、意外と優し…」

驚きながらも素直に答える彼女に、青峰は顔を真っ赤にさせて割り込んだ。

「なっ…!お前、そーゆーことはっきり言うな!」

「あーらら、青峰照れてるー。いいもん見れたわ!」

高尾はいつもと違う青峰の様子を見て、ケラケラと笑っている。

「うっせぇよ!おい、名前あっち行くぞ。」

「う、うん!」

青峰は名前の手を掴んで、早足でバスケコートの外に出た。

「…意外と照れ屋なんだな、あいつ。」

「まー、そうでしょ。俺は俺、俺のものは俺のものってとこじゃない?」

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