第46章 9月11日*小金井*
「あのさ…俺自惚れてるかもしれないんだけど。…プレゼントもう一つくれない?」
「え?う、うん…。私があげられるものなら…。」
不意な彼のお願いに戸惑いながらも、こくりと頷いた。
「えっと…。俺、苗字のこと好きなんだ。だから、苗字の彼氏になる権利くれない?」
「え!?」
突然の彼からの告白。
でもそれで彼が喜んでくれるなら。
ううん。
私もそれを望んでいるから。
「喜んでプレゼントするよ!こちらこそ宜しくお願いします!」
「…やったー!!もう最高の誕生日プレゼント!!」
向日葵みたいな笑顔を咲かせて、彼は私を抱きしめた。