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黒子のバスケ*Short Stories

第44章 初デート*青峰*


「さつきー…。どうしよう!明日何着ていけばいいの!?」

土曜日の練習後、私は同じマネージャーのさつきとファミレスで明日の相談兼夜ご飯をしていた。

「そっかぁ…。明日が大ちゃんと初デートだもんね!」

そう。

今日の練習後、大輝からのこの一言で突然明日のデートが決まった。

「明日バッシュ買いに行きたいから付き合ってくれね?」

付き合い始めて1ヶ月経ったけど、WC後真面目に練習に励むようになった彼とその部活のマネージャーの私に当然休みはない。

だから、二人で外に出掛けることがまず初めて。

「大ちゃん結構カジュアルな格好が多いかな。だからあんまり気合い入れすぎない方がいいかもね。カジュアル寄りだけど女の子っぽくって感じ?」

「なるほど…。さすが、さつき!頼りになるよー!」

いいなぁ。幼なじみ。

きっと私が知らない大輝をさつきはいっぱい知っている。

だから私の片想いは不毛だと思っていたし、むしろ二人は付き合っていると思ってた。

その後間もなく、さつきと仲良くなって彼女には別に好きな子がいることを知ってかなり安心した。

ダメ元で告白して大輝が「俺も。」って答えた時も正直信じられなかった。

こんなに可愛くてスタイル抜群(大輝好みの巨乳)のスーパー幼なじみよりも平々凡々な私がいいなんて。

「…バッシュを理由にしないと誘えないなんて、大ちゃんもまだまだだなぁ。」

「え?」

私はミートソースに気をとられ、さつきの呟きを聞き逃してしまった。

「ううん、何でもないっ。大ちゃんから聞いた方がいいよ!」
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