第24章 繋ぐ。/赤司*緑間
<赤司>
会いたい。
声が聞きたい。
触れたい。
会えなくなるのはわかっていたが、名前を感じることが出来ない時間が長くなるほど辛い。
ふと部屋で一人になった時。
どうしようもなく衝動にかられる。
時計を見ると、午前1時になろうとしていた。
「もう寝てるだろうか…。」
携帯の発信履歴に彼女の名前を表示する。
以前の自分なら何も躊躇わず、相手を従わせていた。
だが、名前は違う。
彼女を大切にしたい。
だからこそ相手のことを思いやり、気を配る。
すると、携帯の画面が急に光った。
着信画面の名前はさっきまで表示していた彼女の名前。