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黒子のバスケ*Short Stories
第23章 恐がる。/木吉*笠松*火神
<木吉>
雨が降り頻る一日。
部活が終わる頃には雷鳴が響き、稲光が空に突き刺していた。
「名前?」
自主練を終え、教室で待つ彼女を迎えに行く。
ところが何故かいない。
「トイレでも行ったのか?」
教室に背を向け、探しに行こうとした時。
「てっぺー…。」
教卓の方から微かに声が聞こえた。
中を覗くと、体を小さく丸めている名前がいた。
ところが、目には涙を浮かべ体は微かに震えている。
「どうした?」
俺も腰を下ろして、彼女の頭を撫でた。
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