第22章 妬く。/黒子*日向*青峰
「…何だよ、それ。」
突然の名前の言葉に驚きを隠せなかった。
「連絡もあんまりないし、二人でいる時も大体バスケしてるし…。大輝が何であたしと付き合ってるのかわからない。」
確かに「好きだ」と言ってきたのは名前から。
最初はバスケしてる時キラキラした目で見ていたけど、最近はどこか悲しそうな表情をしていたような気はする。
「…俺はどーでもいい女といられるほど器用じゃねぇぞ。」
「それは分かってるよ。だけど大輝いつもバスケばっかりだもん。…ちょっと妬いちゃう。」
バスケに…妬く?
「はぁっ!?お前アホか?」
「アホじゃないし!それだけ悩んで…んっ!」
煩い唇を唇で塞いだ。
唇が離れると、目を丸くして頬を染める名前が目に映った。
「…お前に決まってんだろ、バカ。」