第3章 Good Morning*火神*
カーテンから柔らかな日差しが降り注ぐ。
ぼんやりした意識の中で、ふと左を向くと赤い髪をした大好きな彼。
いつもは遠い彼の顔も今はすぐそば。
いつもは勇ましい表情も、お休みの今はまるで子供みたい。
「かっこいいんだよね…。」
思わず呟いてしまった。
昨日は一人暮らしの彼のお家にお泊まり。
こうしてお休みの朝にふわふわしてるこの時間が大好き。
「たいがー…好きだよー…。」
思わず彼の方にすりすりする。
寝ぼけてても、ちゃんとたくましい右側の腕を伸ばして腕枕をしてくれる。
大我はいつもお日様の匂い。
日溜まりみたいな温もりに包まれて、また瞼を閉じる。