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黒子のバスケ*Short Stories
第21章 甘える。/紫原*黄瀬*伊月
<紫原>
ぎゅうっ。
ふいに体に腕を回された感触。
彼女の温もりをぽかぼかと感じる。
「名前ちーん、どしたの?」
あらら、まただ。
名前ちんはいつもしっかりしてる。
優しくて明るくてよく笑う。
でもダメなことはちゃんと叱ってくれる。
だけど、たまに何も言わずにオレに抱きついてくる時がある。
顔をしかめて、ちょっと泣きそう。
こういう時は何か辛いことがあったり、心が疲れてしまったりした時なんだ。
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