第18章 8月2日*火神*
元々帰りに大我の家に寄る約束をしていた。
部屋に着き中に入った瞬間、彼は私を後ろから抱き締めた。
「名前、今日マジでありがとうな。」
「喜んでもらえて本当に良かったよ。だって大我の誕生日だもん!」
落ち着いたところで、もう一度「お誕生日おめでとう!」
プレゼントは赤いスポーツタオルとリストバンド。
イニシャルを刺繍してあって、リストバンドは1つ私が持っている。
大我はすぐ自分の気持ちが顔に出る。
瞳を輝かせてプレゼントを眺めているから、きっと気に入ってもらえているはず。
「俺、シアワセだわ。これだけ俺のこと考えて誕生日祝ってくれるヤツがいるからな。」
「私も幸せだよ?だって一年に一度の日に、こうして一緒にいてくれてるもん。来年はこうしてゆっくりお祝い出来ないかもしれないし。」
「どーしてだよ?」
「来年はIH真っ最中だからね!」
「そうだな!来年こそぜってー日本一になる!」
これからもずっとあなたの隣で、年を重ねるごとにお祝いしていくね。