第15章 素直な気持ち*黄瀬*
それから涼太も一緒に台所に立ち、二人で夕御飯の支度をした。
美味しいね、って言いながら仲良く食卓を囲む。
「そういえば、昨日の会見テレビで観たよ。」
「あぁ!事務所に婚約の話した時に、文書か会見どっちがいいか聞かれて、会見開いてもらったっス。」
「どうして?」
「俺が喋ってるのが映像で残るでしょ?名前への想いももっと伝わるんじゃないかなーと思ったんス。」
うん。私やっぱり幸せです。
あなたに選んでもらえて、側にいられて。
あなたはたくさん幸せをくれるから、私もあなたを幸せにするね。