第6章 剣術の差
「それにしてもさー陸斗ー」
『そろそろ動こうか?クスッ』
海斗の声、稽古場に響くね。
土方「ふってめぇ余裕だな………」
うん、よく言われる。
「百合ってやっぱ可愛いよなー!!!」
『・・・・少し待っててくれ』
土方「・・・は?」
シュッ ドスッ
「ぎゃー!!!!!」
土方「おっお前何やってんだよ…」
私が土方を見ながら木刀を
後ろに向けて投げたからだろうか
土方が目を見開いて驚いていた。
『海斗が余計なこと
言ったから木刀投げただけ。』
私が海斗の方を見ると海斗の
顔の横の壁に木刀が突き刺さっていた。
沖田は笑ってるし平助と新八は
青ざめてるし原田は引き笑いしてるし
斎藤は目見開いて焦ってるし。
みんな、反応が新鮮。
ちなみに陸斗は顔に手を当てて
溜め息ついてて海斗は青ざめてる。
私は可愛いって言われるほど
可愛くなんかない。
こんな汚い私が可愛いなんて言葉
勿体無いくらいね。