第5章 キスの嵐
AD
「今回も結衣さんは立っているだけでいいので、緊張しないで大丈夫ですよ」
いやいや、キスシーンってだけで既に心臓バクバクですよ?
AD
「そろそろ嵐の皆さんも到着すると思いますので…」
ピンポーン
ADさんがそう言った時、ちょうどチャイムが鳴った。
結衣
「は~い」
慌てて開けに行くと、そこには嵐の皆が。
智
「ただいま結衣ちゃん。今日は撮影よろしくね!」
照れる様子なく挨拶する智君。
さすが、慣れてるのかなぁ…。
それともやっぱり、私相手じゃ緊張しないのかな。
でもなんでわざわざキスシーンなんて提案したんだろう。
結衣
「物好きだなぁ(ボソッ)」
翔
「え?」