第3章 ドキドキの嵐
結衣
「わ、私、食器、片づけてきます!」
私は慌ててその場を逃げ出した。
…あっ、その前に…。
結衣
「助けてくれてありがとうございました!智君!」
智
「!!」
智
「ふ、不意打ち結構くるなぁ」
雅紀
「リーダーだけズルい~」
そのまま台所に言った私には、その会話は聞こえなかった。
なんか一日ですっごく疲れたよ~。
皆、女の子に慣れてるのかなぁ。芸能人って誰にでもあんな感じなのかな。
私はドキドキしっぱなしだよ!
誤解しちゃうから、やめてほしい…。
あんな素敵な人達が私をって、あり得ないけどね(涙)
初日からこんなんで、これから大丈夫かなぁ。
でもきっと皆最初だから物珍しさに遊んだだけで、明日からはもう大丈夫…だよね?
そんな私の願いは届かず、まだまだ翻弄される日々が続くのでした……