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Dye D?

第6章 茶番な時間


食事中の私を、
別の部屋から食い入るように見つめ、
一人楽しげに錦戸は呟いた。

錦戸「美味しい食事と寝床を提供したお代は、あの首筋の」


大倉「.....」

何を思い悩んでいるのか、
葛藤の表情が見え隠れする大倉は、
拳を強く握り締めた。

安田「もう俺らはええやろ? マル、いこ」

丸山「.....」

安田は、恐怖のあまりおかしくなりそうな丸山を
別の部屋に誘導した。
丸山は安田に支えられるように、部屋を出た。

横山は考えこみながら皆に
次に備えるようにうながした。

横山「行くぞ」

その言葉で、みんなが動き出す中、
ひとり躊躇する大倉を、渋谷は見逃さなかった。

渋谷「大倉どなんしたんや?」

大倉の側に近づき、冷たく目線を合わす。

大倉「...いや、思い過ごしだとは思うけど、
あの女は、何かいつもの獲物と違う感じがして...」

渋谷はその言葉を聞き

渋谷「そうか、でも、一人でもびびって狩りに失敗すれば、
俺らはここを去らなアカン事は分かってるやんな、
みんなの命が危ないのも....」


その言葉を聞くと、大倉は顔を上げ強い視線で
渋谷を見つめ

大倉「もちろん、何があってもみんなを裏切るつもりはない」

大倉の決意が言葉に込められていた。
その言葉を聞き、渋谷は安心したのか

渋谷「おん、信じてる、行くで」

静かに二人は部屋を出た。
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