第21章 ルール違反
横山の冷酷な判断に、
その場にいた者は、黙って聞いていた。
丸山「ゆうくん、それはあかん、
それはあまりにも、、亮ちゃんが可哀想だよ」
丸山は泣きそうになりながら言った。
横山「今のアイツをここには居らせられんねん、
ルールを破ったヤツの行き先や....」
丸山の肩を叩きながら言うと、
目で早くと村上に告げる。
村上「………」
村上は静かに頷くと、錦戸を抱えて静かに消えた。
丸山「……………」
震える丸山
横山「分かってるだろうが、俺たちは死ねない...」
諭すように、横山は口を開いた。
渋谷「つまり、死にかけると本能的に
ああなるってことやな....」
丸山「それじゃあ、、大倉も...」
その言葉を聞き、慌てる丸山
横山「ゲストを連れて来よう...」
横山は静かに歩き出した。
丸山「どう言う事なん?」
丸山は、不思議そうな顔をして渋谷に尋ねた。
渋谷「もう、あそこまで吸われたら
人間の血でしか助けられんからな.....」
横山の後ろ姿を見送りながら呟いた。