第10章 神の救い?
みんなは静かに見つめていた。
錦戸「救ってくれよ..」
錦戸は、ボソッと呟いた。
横山「こんなことをしても....」
横山は突然、私を後ろから羽交い締めにし、
首筋に舌を這わせた。
横山「血が我々を狂わせても...」
「えっ、、や、やだぁ!!!」
恐怖で私はパニックになったが、
心では神に祈りを捧げ続けていた。
そして、泣きながら呟いた。
「神は我のもとに....」
その瞬間に胸のアザが突然光を放った。
その光で、彼らは怯んだ。
錦戸「な、なんや、そのアザは」
目を抑えながら、痛みに耐えるように錦戸は暴れた。
丸山「怖い、やから止めとこって言ったんや」
丸山は逃げ出そうとした。
渋谷「くそぉ、何やねんその女は!」
目を抑えながら光を遮るように、手をかざし仲間を心配する渋谷。
その中、大倉が苦しむ彼らの前に歩みでた。
大倉「愛が全てを許し、全てを救う.....」
大倉がアザに手をかざし光を遮った。
光を一人で浴びる大倉に強烈な痛みが走る。
横山「やめろ、お前が灰になってまうやろ!」
慌てて、大倉を止めようとする横山だが、
強い光で近づけないでいた。
大倉「愛が救うのなら、僕も、皆も救われるはず....」
そう、大倉は痛みに耐えながら微笑んだ。
大倉「皆への… 愛…で…救われる...」
微笑んではいるが、次第に衰弱していく大倉
丸山「嫌...嫌.....」
丸山は、
大倉を引き離した瞬間、
私に飛びかかり首筋に食らいつこうとした。
安田「やめろ!」
安田が叫んだ。
安田「もう終わらせよう、こんな事は…。
俺らは滅ぶべき存在なんや...」
そう呟き、衰弱していく大倉を、悲しそうに見つめた。
錦戸「アホぬかせ!何で消えなあかんねん、俺は絶対に嫌やからな!」
納得できない錦戸は、激怒して怒鳴った。
丸山「それより大倉や、大倉が消えてまう...!」