第16章 ブランチ
~弟サイド~
姉ちゃん抱き枕が心地よくて、寝すぎたな…。
強引に起こされて、リビングに行く。
さすがに腹減ったから、何か作ってーって頼んだ。
手際よく用意してくれる姉ちゃんのエプロン姿。
世の中の1人もんは、こういうの妄想してんのかな。俺は毎日見てるけどな!
「なんかさー同棲してる恋人同士って感じでいいよなー」
やべぇ…顔がにやける。
「ほら、用意出来たからテーブルに持って行って」
「あ、その前に…」
カウンター越しの姉ちゃんに、軽くキスした。
「おはよう、のちゅー」
「もう!さっさと食べて自主練でもしなさい!」
そう言うけど、俺には甘甘なんだよなー