• テキストサイズ

イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】

第6章 勉強会【遊び人宮廷官僚レオ/R18】


[っ……そんな……まさか……]


もう
限界近くまで高められていたサラは
思考がまともに働かないまま
ゾッと背筋を凍らせる。


[私…このまま、ここにいる人たちに…?]


男たちの騒めきが盛り上がり始め
涙で瞳が滲みそうになった瞬間。


ふっとレオの手が止まった。


「それはダメだ」


レオが低く言い放つ。


「今日、彼女に触れていいのは
俺だけだから」


地を這うような声音に
しん……と部屋が静まり返る。


レオは俯いたままで
その表情は読めない。


[……レオ?]


サラは荒く息を吐きながら
レオを見詰めた。


短い沈黙が落ちた後
レオはふっと
柔らかい笑みを浮かべて


「今日の勉強会はこれでおしまい。
みんな、復習しておいてね」


いつも通りの声音で言った。


そして手早くサラの手首の鎖と
猿ぐつわを外すと
用意してあったバスローブでサラの身を包んで
耳元で囁く。


「行こうか、サラちゃん」


『え?』
[今、サラちゃんって………]


レオは
さっと攫うようにサラを横抱きにすると
そのまま
部屋を後にした。


その一連を
貴族たちは
あっけに取られて
ただただ見ていた。



/ 171ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp