イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第6章 勉強会【遊び人宮廷官僚レオ/R18】
アランとの“公務”が済んでから
ここ10日ほど、
何もない日々が続いている。
[あれから誰も、何も言って来ない。
やっぱり、あれ……夢…だったのかな?]
あの日夜遅く、
サラが目覚めたのは、
自室のベッドの上だった。
しかも、
いつも来ている夜着を着て。
乱れていたはずの髪も
恥ずかしい蜜で汚れていたはずの下半身も
綺麗になっていて。
身に着けていたはずのボンテージも無い。
[みんな、あまりにもいつも通りだし…
やっぱり夢だったかも]
そう考えると、
なんだか全てがしっくりくるような気がして。
[そうだよね。
あんな公務、どう考えてもおかしいよ。
夢に…決まってる。
夢…
……私ったら………
なんて…はしたない夢を///]
独り思い出して思わず頬を染めるサラ。
だんだん恥ずかしさが増して…。
[もう、忘れて別の事考えよう///
……そ、そう…
今日の勉強会!
手伝うよう言われて来たけど…
本当にみんな、
仮面着けてるんだ…
仮面舞踏会みたいで
なんだか不思議な光景]
周りの貴族たちは皆、
目の周りだけを覆う
デザインマスクを着けていた。