イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第1章 序章
華奢に見えるユーリの腕は
見た目より逞しくしなやかで、
突然感じた胸板の固さに
サラは思わず頬が染まる。
『ユ、ユーリ?』
サラの問いかけには答えず
ユーリは男性達の方に向かって言う。
ユーリ「じゃあ、このままお連れしますね」
??「はい。頼みましたよ、ユーリ」
[あれ?
この声って………]
ユーリに抱かれたまま、
声のした方をチラリと見やると
そこには
サラの知っている男性が………
このウィスタリア城に来てから世話になっている面々の顔が見えた。
レオ
ジル
アラン
シド
ルイ
[………みんな揃って……
特別な公務ってなんなんだろう……]
そんなことを思いながら
サラはユーリに抱かれたまま
部屋を後にした。
このあと
どんなに恐ろしい事が起こるか
まったく知らないまま………