イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第5章 初めてのレッスン【俺様騎士アラン/R18】
自室へ戻ると
アランはそっと
サラをベッドに横たえた。
サラは
まだ苦しそうに息を荒く吐いている。
(このままじゃまずいな)
「サラ……外すぞ…?」
なんとなく罪悪感があったのか
気を失って、聞こえていないはずのサラに声をかけた。
アランはサラの着ているフロックコートのボタンを
丁寧な手つきで外していき
その下のシャツのボタンに手をかけた。
そして
詰まっている襟のボタンを
1つ、2つ外す…
と…
「……っ……///」
3つ目に差し掛かろうとした時
露わになったサラの首元から
黒いベルトのようなものが覗いて。
(…これは……っ///
……ジルか……)
アランは思わず頬を染める。
今日からの“公務”の事を聞いていたので
既にジルに何かされているのでは、
と予想はしていたが。
(こいつ、こんなもの付けたまま馬に……
ジルのやつ、わざと俺に言わなかったな?
にしても……やりすぎだろ…)
白くて肌理の細かい肌の首元に見える
黒い革のボンテージ。
清楚で品のある出で立ちサラには
なんとも不似合いな光景。
が
それが逆に官能的に映って
アランは目を逸らす事が出来ない。
(“公務”……ね……)
ふと見遣ると
フロックコートと
シャツの首元のボタンを外したからだろうか。
サラの呼吸が穏やかになってきていた。
(とりあえず、少し待ってやるか)
アランは
ベッドの横にある丸椅子に腰を下ろし、
腕を組んで壁に背中を預けた。