イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第3章 衣装【お色気教育係ジル/R18】
「お手伝いさせて頂きます」
慌てるサラの様子を
気に留めることなく
ワンピースの上に、
絡まるように巻き付いているそれを見て
ジルは軽く息を吐く。
「プリンセス……
とりあえず一度、外して下さい」
『……っ……
すみません……』
溜息をつくジルを見て
迷惑をかけってしまったと思ったサラは
しゅんと肩を落とし
黒いそれを外した。
(相変わらず素直な反応ですね)
「謝る事はありません。
あなたには縁遠い物でしょうから。
だから私は
あなたを選んだのですよ」
『え?』
囁くように零したジルの言葉は
サラの耳には届かなかった。