イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第3章 衣装【お色気教育係ジル/R18】
「どうぞ、お入りください」
品の良い笑みを浮かべながら
ジルが流麗な所作で
サラを招き入れた。
『はい……』
執務室へ入ると
サラは
硬い表情で席につく。
「どうかなさいましたか?
緊張されているようですが」
『いえ……』
[さっきのユーリとの湯浴み、
ジルの指示だって言ってたけど
どういうことなんだろう?
でも、こんなこと、聞けない……]
サラの頭の中では
先ほどのユーリとの湯浴みのことが
ぐるぐると回っていて、
頬は熱をもったままだった。
ジルはそんなサラの様子を
涼しい眼差しで見下ろすと
なんの前触れもなく
ゴトリ……
大きめの木の箱をテーブルの上に置いた。