イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第2章 湯浴み【小悪魔執事ユーリ/R18】
「はい、
じゃあ、前洗うから
タオル離して?」
サラは俯いたまま、タオルを握りしめて
必死に首を振る。
[ダメっ………///]
そんなサラの手に
包み込むように手を重ねて
「ごめんね、サラ様。
公務だから、
あきらめて?」
ユーリは悪戯っぽく笑うと
絡めるように
サラの指を紐解き
はらりと
バスタオルを
下に落とした。
『きゃっ、いやっ』
腕と手で
大切な部分を
必死に隠すサラ。
(くすっ、そんな事しても無駄なのに)
そのままの姿勢のサラを
ユーリは
笑顔を崩さず
丁寧に洗っていく。
[ユーリっ、なんとも思ってないのっ?]
あまりにもいつも通りの
ユーリの表情。
[そうだよ、これはっ
公務っ……なんだからっ………
……公務っ………
……公務っ]
逃げることも阻まれ
どうすることも出来なくなったサラは
恥ずかしさに耐え
まるで
自分に言い聞かせるかのように
頭の中で何度もそう繰り返す。