• テキストサイズ

イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】

第9章 ダンス【ミステリアス公爵ルイ/R18】


今にも
甘い声が漏れてしまいそうで
腰が…厭らしく、くねりそうで…。


[どうしよう…こんなにも…触れて欲しいなんて…]


自制の効かない身体に困惑していると


不意に
静かだが、厳しい声が飛んだ。


「サラ……集中して」


ステップを踏み続けたまま
ルイの美しい指先が
サラの顎に触れる。


その途端。


びくびくっ。


サラの身体が大きく震えた。


ルイは思わずステップを止める。


「…………どうしたの?」


ルイは熱を測ろうとしたのか
顎に添えていた指先を
そのまま首筋へと滑らせた。
その瞬間。


『…ぁぁ……』


サラの唇が緩く開き
無意識に
淫らな声が
零れてしまった。


[…………っ///]


恐る恐る見上げると
ルイは
怪訝な顔でサラを見下ろしている。


[や、やだ///
レッスン中なのに…こんな恥ずかしい声…]


ルイは暫くサラを見詰めたあと。


「……もういい」


そう言ってサラからすっと離れた。


[怒らせた?
どうしよう、せっかく一生懸命教えてくれていたのに]
『っ…ルイっ、ごめんなさい
あの、私…っ』


サラがルイの腕にすがり、
必死に謝ろうとすると
ルイは
それを気に留める様子もなく
サラの手に指を絡めた。


『っ……』


「こっち…」


ルイはサラの手を引いて
ダンスホールを後にした。




/ 171ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp