イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第9章 ダンス【ミステリアス公爵ルイ/R18】
陶器のように透き通った肌、
長い睫
その奥に覗く紺碧の宝石のような瞳。
薄く開いた形の良い唇
唇…
サラは
まるで囚われたように
ルイの唇を見詰める。
[………なんて綺麗な唇…
この唇に…口づけられたら…]
と
ルイは怪訝に眉を寄せて。
「……なに?」
冷たく言い放った。
サラははっとする。
[私ったら///]
『あっ、ご、ごめんなさい。
なんでもない…』
無意識に、はしたないことを考えていた自分にぞっとして
サラはぱっと視線を逸らす。
[なに考えてるんだろう…///
きっと、まだ酔ってるんだ///]
ぎゅっと目を瞑るサラ。
ルイは
サラの様子を訝しむように見下ろしながら
「ちゃんとホールドの姿勢とって。
もう少し背筋を伸ばして…
腕を曲げて……曲げすぎ。
腰の角度は……」
いつものように
容赦ない指摘を
静かに飛ばしはじめた。