• テキストサイズ

イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】

第9章 ダンス【ミステリアス公爵ルイ/R18】


ダンスホール入口近くの廊下。
窓の外では、午後の優しい木漏れ日の中、
小鳥が戯れるようにさえずっている。


重く閉ざされた窓枠に
白く美しい指先を添えて佇む
一人の公爵。


すらりと長い手足。
美しい曲線を描く輪郭。
作り物の様に整った唇。
光を集めたようなブロンドから覗く
碧く、深い瞳は
どこか憂いを帯びている。


この世の美の全てを兼ね備えたような公爵は
じっと窓の外を眺めていた。


と、
廊下の向こうから
鈴の様に軽やかな声が、
公爵の名を呼んだ。


『おまたせ、ルイ』


その声に反応して
公爵…ルイは視線を移す。


アイスブルーのシフォンドレスを揺らしてやってきたサラと
その後ろに控えるユーリ。
そして……
……いけ好かない男の姿が
ルイの視界に入った。



/ 171ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp